あーくはいぶの舞台裏

ゲーム音楽を演奏する吹奏楽団 Arc-hive Philharmonic Windsの公式ブログです。運営裏話(?)もあるかも?!

第一回公演の設営・撤収RTAの解説

どうも、ダンチョーです。

「ははは、どうせそんな興味ないやろ」と思って気軽に撤収タイムラプスアップしたら意外と皆さん見られていたので、誤解しないように簡単に解説しようかな、と。

 

最初に言っておくけど、良い子(良い大人)は真似しないでください。

「100人規模の舞台が30分で設営・撤収出来るんならうちの楽団もそれくらいで出来るよね?」

は幻想です。今回設営・撤収が初めての方もいらっしゃいましたが、的確な指示を出す人と、的確に今やるべき作業内容を理解している人が居たから出来た事であり、普通は倍の時間見て貰った方が(事故を起こさないためにも)確実に安全です。

「ならなんでお前の楽団はそんな危ないことしたんだよ。」と言う問いに対しては単純にタイムスケジュール組んだら設営撤収RTAせざるを得ないほどぎりぎりのスケジュールになったからです。本当に申し訳ない。

 

 

と前置きをしたところで(ツイッターの投稿とは)順番逆になるけど、設営タイムラプスから。

元々舞台さんとの事前打ち合わせで「反響板とか、オーケストラピット上げたりするのに30分ほど時間かかるから。」と言われていたので、舞台内立ち入りOKになるまで舞台裏で打楽器の積み下ろしやら組み立てをして、舞台さんからGOサインが出たのが8:36頃。

事前に近隣に住んでいる団員や、前入りしていた団員に設営を手伝いをお願いしていたので、舞台さんの指示の元、一番高い打楽器が乗るひな壇を組み、ツカミをはめ込み、順番に低いひな壇を組みつつ蹴込みを嵌めていきます。

ここで重要なのが、音頭を取る人は必要だけど、必ずプロである舞台さんの指示に従うこと。
何回も設営していると「次は箱馬を持ってきてサブロクを〜…」とか考えはするけども、それを勝手にやって万一事故が起きたら目も当てられないので必ず舞台さんの指示を仰ぐか、指示が出るまでは勝手に動かないこと。

これを履き違えると本当に危ないです。
イキって勝手に自己判断で行動する人が設営班に居ると本当に危ないです。

舞台設営・撤収はコミケの設営・撤収と一緒で迅速にやる必要はあるけれども決して焦ったりはしてはいけません。


で、ひな壇組が大体30分ほどで組み上がったので、ピアノを入れたり打楽器を持ち上げたりが後編です。

電動セリがある所はぶっちゃけ打楽器をゴロゴロゴローって持っていって、ぐいーんって上げてもらえれば良いので楽ちんなんだけど、段を組む場合はそうはいかず、全て手作業で上げるので、チャイムとかは5〜6人かかりで上げます。

これもわかってる人が音頭取らないと本気で転落したり、倒れ込んでくるので必ず“持ち上げたことのある打楽器奏者”の指示に従ってください。というか打楽器触るときは必ずお伺い立ててね。
大型楽器は重量があって危ないし、触っちゃいけない部分触られるとチューニングずれたり最悪壊れるので…。

で、打楽器入れながら置けるところに椅子をガンガン置いていって終了。って感じです。
本来なら全部の椅子と譜面台を置くんだけど、今回は最初にアンサンブルのホールリハを行った後に全体リハだったので、影響のないひな壇上のみ椅子と譜面台を置いてます。

 

撤収に関して。

具体的なことを言うと、撤収は一番最初に一番マンパワーが必要です。

椅子と譜面台をまず舞台上から引き上げないことには打楽器も降ろせないし、ひな壇も解体できないからです。

ので、今回はフロアスタッフをお願いした勝手知ったる地元の吹奏楽団員の皆さんに来てもらってわーっと片付けています。

動画の50秒付近からゾロゾロ人が増えてきたのは私が「人足りないよ!何やってんの!」って楽屋に怒鳴り込みに言って来てもらった奏者の皆さんです…。
すでにマンパワーが必要なところの峠は過ぎてしまったので手持ち無沙汰になっているのがもったいなかったですね…。

これは完全に私の伝え方が悪かったのですが、出来れば終演後に楽屋で楽器だけしまって5分ほどでも良いので舞台に来てもらって撤収手伝ってくれたらもう少し短縮できたのかな、と思います。
(今回は撤収間に合っているのであくまでこれ以上の短縮を狙うなら、です)

 

最後になりましたが、今回の動画を撮ってくれたのは東雲氏(@H_Shinonome)です。
やっべ!設営頑張り過ぎてタイムラプス撮るの忘れた!って思ったら撮ってくれてたナイスガイです。
(´-`).oO(大体毎回こんな感じでごめんね。)

 

と言うような感じですね…。

実際のタイムスケジュールとか、舞台の進行に関しては今度ワークショップ開くので、この手のことに興味がある方はよければどうぞ。(ダイマ

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